変形性膝関節症の原因


変形性膝関節症とは、、

関節の軟骨がすり減ってくる病気です

膝関節の軟骨は人が歩くために大切な役割を果たしてくれています。

変形性膝関節症は、この大切な関節軟骨がなんらかの原因ですり減っていく病気です。

変形性膝関節症の原因は一次性と二次性の2つに大きく分けられます。



一次性

原因はわからないが、関節軟骨がすり減って、膝の痛みが起こっている中高年の方


二次性

若い時に怪我や靭帯損傷がなどの外傷があった方が後遺症として関節軟骨が徐々にすり減ってくるもので比較的若い年代で発症します。




変形性膝関節症を引き起こすほとんどが一次性です。

関節軟骨がすり減っていく原因として加齢が挙げられます。

50代から症状が現れはじめ、もっとも多いのは60代以降の方で年齢が上がるほど膝関節症の方は増える傾向にあります。

しかし加齢だけが原因ではありません。





加齢

膝の関節は、骨と骨の間にある軟骨がクッションのような役目をして、スムーズに動くようになっています。ところが、加齢とともに軟骨がすり減ると滑らかな動きが阻害されるため、炎症が起こって痛みが生じてしまうのです。磨耗した軟骨は再生しないので、早い段階で進行を食い止めることが大切です。





筋力の低下

足を支えている筋力が衰えると、からだの重みを受ける部分が不安定になり、膝関節への負担が大きくなります。膝が痛いからといって動かさないでいると、ますます筋力が衰えて、さらに痛むという悪循環に陥ってしまいます。適度な運動を心がけましょう。





肥満

体重が増えると、それだけ膝への負担が大きくなります。中高年になると、運動不足や食べ過ぎで内臓脂肪がつきやすく、体重が増加しやすいので注意が必要です。食事の改善や適度な運動を取り入れて、体重をコントロールしましょう。





下肢の変形(O脚、X脚)

O脚やX脚などの脚の変形は、膝への負担を大きくし、痛みが起こる原因になります。特に日本人に多いのがO脚です。O脚は両膝の間の隙間が開くため、体重のかかる場所が偏り、膝関節の内側に大きな負担をかけてしまいます。かつてはO脚やX脚は体質だから治らないと考えられてきましたが、最近ではさまざまな矯正グッズや治療法があります。





過去の膝関節の外傷

激しいスポーツや転倒などによる半月板損傷や靭帯損傷も膝の関節を傷つけて、変形性膝関節症の原因となります。若いときに半月板や靭帯を痛めると、そのときは治っても、中高年以降に変形性膝関節症などの膝の病気になりやすいといわれています。


このように様々な要因が関連しています。

男女比は1:5で中年以降(40歳以上)女性に多くみられます。

加齢になるにつれて発症しやすくなります。

変形性膝関節症は関節軟骨がすり減っていく度合と症状から初期、中期、末期の3つの期に分けられます。


関節軟骨はとつぜんなくなってしまうものではなく徐々にゆっくりとすり減っていくため、いつから発症したか分からないということは多くあります。

初期の状態では膝のこわばり程度しか感じず、病気だということも分からないため、発症から気づけばもう末期に近い状態だったというケースもあります。

そのためにも軽い膝の痛みくらいでと思わずに違和感を感じたら医療機関で診てもらい、その痛みの原因が膝関節症なのか、それ以外の膝の疾患、または異常がないのかどうか診断をしていただくことをおススメします。





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