小脳は大事ですよ
こんにちは、神保町、御茶ノ水のパーソナルジムトレーナーの井上です。
本日は小脳について説明します。
千鳥足ってわかりますか?
千鳥足は、名前の通り千鳥の歩き方に由来します。
通常、鳥の足には後ろにも支える指があるんですが、千鳥の指は前三本で後ろに指がないため、左右のバランスを取るため、左右の足が交差するように内股で歩きます。
その左右ジグザグに歩く姿にたとえて、「千鳥足」と言うようになったみたいです。
ま、下記の図のように早い話酒に酔った人がおぼつかない足取りでふらふらと歩く様子を言います。
この千鳥足なんですが小脳の麻痺により起こります。
小脳は大脳の下、後ろ側に位置しており脳全体の約10%を占めています。
小脳は運動の脳ともいわれ運動をスムーズに行わせたり身体の姿勢を維持させる働きをします。
たとえばボールをスムーズに投げたり、自転車にうまく乗ることも小脳の働きによるものです。そのほか眼を閉じて片脚立ちになったりするとグラグラして安定しない状態になると思います。このすぐに倒れないでグラグラしながらも立っていられるのは耳の最深部の内耳にある平衡器官や筋肉、腱、関節などからもたされるデータを小脳が整理して調整しているからです。
では小脳が麻痺するとどうなってしまうんでしょう?
これこそ千鳥足の状態になります。
酔っている本人は真っすぐに歩こうとしているのですが平衡機能、運動機能をつかさどる小脳が麻痺しているため千鳥足になってしまい真っすぐに歩くのが困難になってしまいます。
このように小脳はふだん無意識に歩いているときにも運動を調節しています。
そのほか、小脳が麻痺すると平衡機能も麻痺してしまい上下前後の感覚も麻痺してしまいます。
そうなると水深が膝の高さまでしかない浅い場所でも最悪溺死することがあるので飲酒時のプールやお風呂は十分に気をつけましょう。
まとめ
小脳は脳の奥深くにあり、手足のバランスや体の平衡感覚を司っており、また、見た目のズレを補正する力があります。
小脳が活発に働いていれば、つまずいて体のバランスが崩れても、小脳の働きで姿勢を立て直すことができます。
けれども、活発に働いていないと、姿勢を立て直せずに転んでしまいます。
たとえ筋力に問題がなくても、小脳の力が低下していると転倒しやすくなります。
高齢者の方などは転倒をしてまうと、そのまま寝たきりになる可能性があります。
小脳が低下する主な原因は、加齢、アルコールの過剰摂取、運動不足などが挙げられます。
小脳を少しでも活性化させたい方は上記のトレーニングを行ってみてください。
三半規管の弱い方はもしかしたら酔ってしまうかもしれませんが、しっかりと脳が活性化されます。
スポーツで小脳を鍛えるなら卓球やテニスなどのような物体を目で追いかけるスポーツなどはおススメです。
脳も鍛えていきましょう。
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