インナーユニット横隔膜編
こんにちは、神保町、御茶ノ水のパーソナルジムトレーナーの井上です。
今回は前回に述べた4つのインナーユニットが身体に対してどういう役割をするのか細かく説明していきます。
横隔膜の働き
ヒトは生きるために呼吸を続けなければいけません。
呼吸とは、鼻や口から入った空気を肺に送り込み、空気中の酸素を血液中に取り込み、燃えカスとなった二酸化炭素を排出することです。
酸素と二酸化炭素のガス交換を主に行うのは肺ですが、肺には筋肉がないので、自力で膨らませたり縮ませることができません。そのため肺の動きを助けるため、横隔膜の筋肉が必要になってきます。
横隔膜はドーム状の薄い筋肉でできた膜で、胸腔と腹部とを仕切っており、息を吸い込むとき(吸入時または吸気時)に最も重要な役割を果たす筋肉です
①呼吸器としての役割
最初に述べたように人は呼吸は続けなければいけませんし生きるためにも欠かせないものです。そのため24時間365日休まず働いています。
そんな横隔膜は、息を吐いてお腹が凹んだ時には弛緩して下から上に持ち上げられている状態になります。⬇️
逆に息を吸ってお腹が膨らむのは、横隔膜が収縮して下に下がった事で内蔵などが前に押し出されている状態です⬇️
呼吸は、このように横隔膜の上下の動きが繰り返されることによって、肺が収まっている胸郭内の圧力が変化し、空気の出入りが行われています。
たとえば、肺気腫の方などは、肺が腫れて胸郭が増大してしまいます。そうすると、胸郭の下にある横隔膜がドーム状から平坦なものとなり、機能も落ちてしまいます。
②運動パフォーマンス向上
横隔膜と大腰筋は背中の腰椎という部分で連結をしています。大腰筋は足を上げる動きなど(股関節の屈曲)にはたらく筋肉で横隔膜と密接に関係していることがご覧いただけます。
横隔膜を鍛えることは呼吸機能を向上させるだけでなく、上半身を安定させ下半身の動きをスムーズにする役割も果たします。
このように横隔膜は身体に対してたくさんの恩恵を与えています。
呼吸をしっかり行うことで鍛えられ、それにより体幹が安定してきます。
是非1日10分の腹式呼吸を行いましょう。
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