抗重力筋


こんにちは、神保町、御茶ノ水のパーソナルジムトレーナーの井上です。

今回は抗重力筋について説明していきます。



抗重力筋という名前は聞いたことありますか?

抗重力筋とは名前のとおり地球の重力に逆らって姿勢を保ち、身体を動かしたり、物を持ち上げたりする際に働く筋群のことです。



体幹の各部前後に張り巡らされ、前後互いに伸び縮みをしながらバランスを取っています。

立っているだけ・座っているだけでも常に抗重力筋のどれかが緊張しています。最も疲労しやすく収縮したままになりやすい筋肉といえます。



抗重力筋は下記の5箇所が挙げられます。

①脊柱起立筋、広背筋


②腹筋群、腸腰筋


③大臀筋、中殿筋


④大腿四頭筋、ハムストリングス


⑤前脛骨筋、下腿三頭筋、


この背中・腹筋・お尻・太もも・ふくらはぎの抗重力筋が前後に働きながら重力に対してバランスを保っていることになります。





理想とされる基本的な立位姿勢にはニュートラルポジションという姿勢があります。ニュートラルポジションは、重力に対してもっとも効率的に身体を支えることができる姿勢です。


抗重力筋の働きはこのニュートラルポジションからの重心線がズレるのを直ちに補正することにあります。



基本的な立位姿勢(ニュートラルポジション)

①矢状面で以下の5点が直線上の位置する姿勢


②耳孔(やや後方)


③肩峰(前方)


④大転子(やや後方)


⑤膝関節中心のやや前方(膝蓋骨後面)


⑥外果の前方(外果の5〜6cm前方)


通常の立位姿勢は、腹筋群や太ももの筋肉よりも背面部の背中やふくらはぎの筋肉が重要な働きをしています。



<足関節の場合>

重心線は外踝(外くるぶし)より前方を通るため身体は前に倒れやすくなります。それに対してふくらはぎの筋肉である下記の図の下腿三頭筋が働くことで姿勢を保持します。


<股関節の場合>

重心線は大転子のやや後方を通るため上半身はやや後方に倒れやすくなります。これに対して腸腰筋が働くことで姿勢を保持します。

実際には姿勢の前後の変化によって重心は前後に変動しやすいためお尻の筋肉「大臀筋」も相互に働いていることになります。



<脊柱の場合>

重心線はやや前方を通過するため上半身は前方に倒れようと作用します。

これに対して脊柱起立筋が働くことで姿勢を保持します。

どの筋が活動するかは、重心線と各関節との位置関係により異なります。前後方向に重心位置がズレてしまうとそれを補助しようと他の筋肉が過剰に働います。


いつも同じ部位に疲労が溜まる場合は、長年の癖や身体の傾きの影響によってこの姿勢が崩れている場合がありますのでチェックしておきましょう。



抗重力筋と高齢者の関係性


抗重力筋は、通常日常生活を送っているだけでも常に働いている筋肉です。


しかしながら、筋力は加齢と共に衰えていくものです。日常生活の中で立ち座りや立っていることが辛くなったと感じている高齢者はこの抗重力筋の低下が起こっている可能性があります。


特に、外出機会が減り、日中は椅子座りTVを見ている時間が増えている高齢者の方は下半身の抗重力筋が弱化してしまうため抗重力筋同士のバランスを崩して姿勢が崩れてしまいます。

そのため高齢者の介護予防には「抗重力筋」が低下しないようエクササイズしていくことが大切です。





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